アンジュアン島へ
朝一の便でアンジュアン島を目指す。1時間前に小さいバス停か刑務所かのような狭い待合室でひたすら待つ。
AB Aviationというmade in コモロ🇰🇲の航空会社はブラジルのエンバレラE120の30人乗りで、自由席だ。
しかし、30分ほどの空の旅なのにしっかり水とビスケットを出してくれた。
同乗した、コモロに住んで4年になるという北京出身の中国人のおじさんがいろいろと教えてくれた。
彼は建設会社でこの国の道路を一手に引き受けているという。中国が話せて良かったという瞬間である、アフリカ諸国では中国人の方からの情報がとても有り難い。
コモロはアフリカでおそらく最も安全な国だという。また中国人は100人しかおらず珍しく中華料理店も一軒もないという。コモロには日本人は1人もいない。ちなみに隣のマダガスカルには10万人の中国人がいるという。
アンジュアン島はグランドコモロ島に比べてできたのが早く、川や滝もあるという。
グランドコモロ島は最近できたもので川すらない。
空港付近はゴツゴツした溶岩の固まったような岩ばかりで火星に来たかのような錯覚さえ覚える。
コモロ諸島は、日本や台湾と違い大陸棚がなく、火山の噴火によって比較的最近できた島であるため、島の周りには水深1000メートルを超え魚もほとんど取れないという。
唯一マグロが取れるそうだ。
コモロ島を出てからアンジュアン島まで一切島は見えない。
海に張り出すようなアンジュアン空港に到着した。
Welcome to our island. フランス語圏の人が一生懸命喋る英語のフレーズにいかに島の人々が歓迎してくれているのがわかる。
アンジュアン島は山の斜面や少ない平地に張り付くように人々が生活しているが、色とりどりの布屋さんが軒を連ね水揚げされたばかりと思われる魚市場など街には活気があった。