ハンセン病回復者が撮る富士山の写真展開催
「ただ今左手に富士山が見えます。」
機内のアナウンスに心踊り、夢中でシャッターを切った。
ジャカルタからの深夜便で羽田に着く直前の事だった。
デジャヴだ。
高校生で初めて修学旅行で東京に行った時のことが蘇って来た。
新幹線、飛行機、晴れている日の都内からも見ることができるかの山だが、
見る度に別人のようなのは何故だろう。
季節や天候が違うからではない。
僕の心が違うのだ。
かの山の麓にある国立ハンセン病療養所、駿河療養所の杉浦さんの部屋に初めて入れてもらった。
彼の部屋からかの山が見えた。
空気がピンとしていて、今までにあったことのない姿だった。
彼はずっとかの山をこの部屋で撮り続けた。
そしてその写真を東京で展示したいという夢があった。
写真家の黒崎さん、ボランティア活動をしている伊東さん、
多くの方の協力によってその夢が実現した。
9月からハンセン病資料館で展示をしているが、
10月15〜25日ではとうとう日本財団一階のバウルームで展示できることになった。
東京のど真ん中でかの山が観れるのだ。
日本財団赤坂ビル1Fバウルーム
日時:10/15(月)~10/25(木)9:00~17:00(土日曜定休)
アクセス:https://www.nippon-foundation.or.jp/who/about/access/
注)10/25(木)は12:00まで。
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