空の旅
僕は空の旅が好きだ。
自然の原風景に思いを馳せる極上の時間。
会長との同行では、着陸後すぐに出なければならないため、通路側に陣取る。今回は担当レベルで前入りし会長一行を迎えるため、空いている窓側に席を移動させてもらったのだ。
機体がインドのパトナ上空に差し掛かったあたりで、右手はるか奥に雪化粧した真っ白な山の頂がが見えた。
少し雲が邪魔をしているが、インディゴブルーの空と境界を作るように、顔を出した純白の山頂に見とれてしまった。
チョモランマとローッエであった。
キャビンアテンダントさんによると、曇が多くて見えないという予想だったそうだが、子どものように窓に張り付く僕に暖かく「見えて良かったですね」と微笑みかけてくれた。
こうして眺めてみると、8000メートル級であろう尾根尾根が雲の隙間からぴょこぴょこと顔を出していてどれがチョモランマかわからなくなるほど神々しい。
尖っているもの、なだらかに三角形の形をしているもの、さまざなま顔を見ることができ飽きることがない。
僕は一眼レフカメラを預けてしまったことを悔いた。
仕方なく手元のスマートホンのタッチパネルで、ピントを必死に合わせながらシャッターを切った。
「画面を通してばかり見ないで直視してくれ。その瞬間を切り取るなんて誰にもできやしないのだからと」
世界の屋根が語りかけてきた。
インド出張
1月27日(土)よりインドに出張します。
主にデリーとジャルカンド州を訪問します。
地図は、亜細亜的世界さんのブログを参照しました。
デジタル大辞泉の解説によると・・・
インド中東部にある州。土地所有権などで抑圧されてきた非アーリア系のサンタル人やムンタ人らが州設置要求を重ね、2000年にビハール州南部が分離して成立。州都はラーンチ。
とにかく情報が少ない州です。情報をお持ちの方教えてください。。。
目的は日本財団の笹川会長に同行し、グローバル・アピールを発表することとジャルカンド州を視察し、州首相に生活困窮のハンセン病回復者への年金増額の陳情と差別撤廃の啓蒙活動を行う予定です。
グラスルーツからトップレベルまで、世界でおそらく最もハンセン病に対して幅広く活動している笹川会長は、80歳近い高齢ながら年の3分の1は海外出張しています。ハンセン病関連の出張ではいつも同行させてもらい、そのエネルギーを真横でいただいています。
例えば、インドのハンセン病患者・回復者が集まって生活するコロニーを午前中に訪れて(政府の役人はまず来ません)、そこに住んでいる人から直接話を聞きます、午後には州の保健大臣のところに直接会いに行って住民の要求を伝えます。大臣はその場で年金を上げることを約束してしまうこともあるのです。世界広しと言えど、こんな現場はなかなかないと思います。
グローバル・アピールについてですが、日本財団は 2006 年から毎年「世界ハンセン病の日」(毎年1月の最終日曜日)にあわせて、ノーベル平和賞受賞者、宗教リーダーや人権擁護団体など様々な分野の代表者らの賛同を得てグローバル・アピールを発表してきました。今年は「誰もが参加できるインクルーシブな社会の実現」を理念に活動する、障害者インターナショナルの賛同を得て発表します。
世界ではいまもなお、多くのハンセン病患者・回復者及びその家族が偏見や差別によって苦しみ、教育、就職、結婚、その他社会参加の機会が制限されることがあります。「グローバル・アピール」とは、このような差別は人間としての尊厳を侵す不当な人権侵害であることを広く社会に対して訴えるものです。
こちらをご参照ください。
帰国は2月5日の予定です。
新年の決意
あけましておめでとうございます。
写真は、1月1日の夕方に実家のある福岡県田川郡に向かっているときに、新幹線から見た山口県徳山付近の初夕日です。自然と人工が織り成す風景。煙突の煙と空との調和が、世の中にある全てのものが自然の一部であることを実感させます。
年越しは大阪の中崎町という古民家が残る町で、仕掛け人で師匠のJUNさんと過ごしました。
巨大コタツを作り実家に帰りたくても帰る実家がない人や、やむをえない事情でここに逃れてきた方々と語りながら年越しし、氏神である豊崎宮に初詣に行きました。
2017年暮れには大きな変化と行動を起こすエネルギーをいただきました。このエネルギーを、大胆に、かつ冷静さを持ちながら行動し続けていきたいと思います。
行動の先には、自分の願望を達成する自己実現の世界ではなく、自分にできることで人に求められることを実現する必然達成の世界に向けて、愛の溢れる世界を作るためにその一翼を担えればと思います。
大真面目のガチ本気です。どうか皆さんも力を貸してください。
本年もどうぞよろしくお願いします。